加圧トレーニング基礎知識
加圧トレーニングとは、「四肢の付け根に専用のベルトを巻いて、適切に血流をコントロールした状態でトレーニングをする」筋肉トレーニング法です。
まず初めに、加圧トレーニングの理論を説明させていただきます。
加圧トレーニングは、安全・安全なトレーニングですので、どなたでもおこなうことができます。
適度に血流をコントロールする
加圧トレーニングというと「怖い」とか「筋肉ムキムキになりたくない」とか「血流を止めるって危なそう」などといったイメージを持つ人もいると思います。
実際に患者さん方からもそう言われることがあります。
この認識は間違っています。あなたに筋力を手軽にもたらしてくれる加圧トレーニングを正しく理解していただきたいと思います。
加圧トレーニングを理解する上でとても大切なことは「血流を適切に制限する」ということです。けして血液の流れを「止める」わけではないんですね。
動脈も静脈もある程度血流を制限します。動脈から血液は絶えず身体の先の方(末梢)へ流れ込んでいくのですが、その出口(静脈)が締められているので、血液が逆にどんどんたまっていくのです。
そうなると血液は行き場を失ってこれまで使われていなかった血管にまで血液が入り込んでいきます(ゴースト血管)。専門用語では、血管床が拡大するといいます。
ゴースト血管は、使われていない毛細血管のこと。これが冷えにつながり、末梢組織での代謝を悪くして、老廃物の排泄が滞ってしまいます。
身体の隅々に生きるために必須の酸素を送り込む主役は赤血球と毛細血管です。赤血球は自分の身体よりも小さな毛細血管の中にまで、自分の形を変えることによって入り込んでいき、酸素を届けるという役目を果たします。
ゴースト血管では、この働きが失われてしまっています。加圧トレーニングによって末梢に血液を充満させることはゴースト血管を無くすことにも繋がるのです。
酸素が行かなくなってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞、肺梗塞といった「梗塞巣」を作ってしまいます。小さな心筋梗塞や脳梗塞は年を取ると増えて行くのですが、運動することによって血流を維持することで防げます。
「血流を適切に制限」しているという状態です。ですから、血流が無いのでは無く、むしろ通常より血液が組織、筋肉に流れ込んでいる状態です。
そしてそれまで使われていなかった(血液が少なかった)ゴースト血管が現れてきています。
ところが、不適切な圧をかけてしまうと動脈の流れもせき止めてしまう(右下の図)ため、血流が止まってしまいます。
ですから、加圧トレーニングはきちんとそのトレーニング理論を理解している人が行う必要があります。
加圧ベルトを外すと、血管床が増えていますから、血圧も下がって血流も緩やかになってきます。
この様なことから、心筋梗塞や心不全といった状態でも心臓に負担をかけることなく(むしろ心臓の負担を減らしながら)トレーニングが可能なのです。
加圧トレーニングでは、血流は止まりませんから安心して下さい。
加圧トレーニング5大効果
加圧トレーニングとは、加圧トレーニング専用に開発された特殊なベルトを腕や足に巻き、
血流を制限した状態で運動を行うことで、短期間・軽負荷で様々な効果が期待できるトレーニング方法です。
ダイエット
加圧トレーニングを行うと増大する成長ホルモンによって、太りにくい体になります。また、トレーニングによって筋肉が増えると、脂肪が燃焼しやすい体になります。このように、加圧トレーニングは、健康的な体を作るための効果が多くあります。ぜひ、トレーニングを続けて、健康的な体を手に入れてください!
筋力アップ
加圧トレーニングではあります軽い負荷で高い効果が得られるので、トレーニングを続けやすいのが特徴です。さらにケガなどもしにくいので、老若男女どなたでも実施できます。このように、加圧トレーニングは、健康的な体を作るための効果が多くあります。ぜひ、トレーニングを続けてください。
血行促進
血行促進効果 : 加圧と除圧(空気圧を強くしたり弱くしたり)を繰り返すことで、血管の弾力性がアップします。また、血流を一時的に制限してから血液を心臓に一気に戻すため、短時間で身体全体の血流をよくすることが可能です。
若返り・美肌効果
アンチエイジング効果 加圧トレーニングは、成長ホルモンの分泌を通常時の100倍~300倍に高める事ができるため、アンチエイジングに非常に効果があります。実際に肌を保つことにも加圧トレーニングは効果的なため、美肌のために行っている方もいます。
回復力アップ
加圧をすると骨折や肉離れ、捻挫等のケガの回復が早くなるという研究データがあります。
成長ホルモンによって、筋肉や人体の修復が早まると考えられています。
このように、加圧トレーニングは、健康的な体を作るための効果が多くあります。
加圧トレーニングの特徴
- 短期間 : 短時間 : だから無理なく続けられます。加圧する時間は上肢(腕の付け根を加圧)約5分。下肢(太ももの付け根を加圧)約15分。合計20分で通常のトレーニングの何倍もの効果が得られます。
- 低負荷 : 軽い負荷だから体に負担をかけません。
最大筋力の20%の軽い不可で問題なし。関節などにかかる負荷は軽くてすみます。筋力の弱い方でも無理なく体力維持・筋力アップ・シェイプアップを図ることが出来ます。 - 短期間 : だから目標を達成できます。短時間、・低負荷のメリットを生かすことでお仕事が忙しい方・時間のない方でも無理なく続けられます。無理なく続けることで目標を達成できます。
血管の拡張、血流がよくなる
人間の体を循環している血液は、心臓から送り出され大動脈に入って全身に送られます。そして全身を巡った血液は、静脈に乗って心臓へと戻っていきます。
太い動脈と静脈の両方が通る腕や脚のつけ根部分を加圧することで、心臓より上部は一時的に血流が減少した状態になリます。
すると、脳は危機を感じて血流を増やすよう心臓に指令を出します。
その結果、血流量が増え毛細血管の隅々まで血液が行き渡り血管が拡張します。
加圧と除圧の繰リ返しにより毛細血管の数が増えることで血行がよくなるのです。
血管内皮細胞が柔らかくなり弾力性がます
血管は加齢によって硬くなり、血液を送る力が弱くなってきます。
特に、血管の最内層にある血管内皮細胞は血管の健康状態を維持するのに非常に重要な役割を果たしています。
血管内皮細胞は一酸化窒素(NO)を生成し、血管壁の収縮・弛緩(血管の硬さ・やわらかさ)をはじめとして、血管壁への炎症細胞などの調節を行っています。
加圧トレーニングを継続的に行うと、この一酸化窒素(NO)が分泌されるようになり、血管内皮細胞が若返り、増加するという臨床研究データが出ています。
速筋と遅筋が同時に鍛えられる
筋肉は主に速筋と遅筋の2種類に分かれます。
通常、速筋は重い負荷のトレーニングで鍛えられ、遅筋は軽い負荷のトレーニングを長時間続ける必要があるため、通常2つの筋肉を同時に鍛えることはできません。
加圧トレーニングを始めると、加圧しているために血流量が充分ではなく、すぐに活動を始めた遅筋の酸素が足りなくなります。
これは、大きい負荷の運動を行っているのと同じ状態を人工的につくり出しているということです。
そのため、通常はなかなか活動を始めない速筋が大きい負荷を受けたと脳が錯覚して、すぐに活動を開始するよう指示を出します。
加圧トレーニングでは、軽い負荷で速筋と遅筋を同時に鍛えることができるのです。
成長ホルモンが大量に分泌され、新陳代謝を活発にする
運動動作による筋肉の収縮にともない、そのエネルギーとして使われる糖質の分解により乳酸がつくられます。
乳酸の発生量が増し、血液内の乳酸濃度が増加すると、脳内のホルモン分泌部位への刺激が高まり、成長ホルモンとアドレナリンやアナボリックホルモンの分泌が盛んに行われます。
加圧中は、血流制限下のため、筋血管内の乳酸濃度が急激に高まり、筋肉内の受容体を強く剌激します。
この受容体からの信号が、ホルモンを分泌させる脳下垂体への作用を促して成長ホルモンなどが大量に分泌されるのです。
成長ホルモンは、身体組成の様々な働きに効果的な影響を及ぼし、アンチエイジング効果(若返り、美肌、身長が伸びる、育毛、老化防止、肥満改善、長寿効果)が期待できる最も強力なホルモンです。
長時間のトレーニングは不要
短時間、短期間しかも低強度で筋力アップすることが出来る加圧トレーニングは、体力が衰えたり、運動習慣があまり無かったり、病気で運動が難しい人にこそおすすめです。
またその安全性は確立されていますから、きちんとした指導者のものであれば不安無く行えます。
これから人生100年時代を生き抜くためには、若々しい筋力を保っておくことは必須です。
加圧トレーニングはマストなトレーニングだとおすすめします。
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