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50代からのダイエット!筋トレと有酸素運動の組み合わせで効率的に健康美ボディを目指す
「ダイエットのために運動を頑張っているけれど、なかなか効果が出ない…」そんな悩みはありませんか?実は、異なる種類の運動である筋トレと有酸素運動を組み合わせることで、その効果は倍増すると言われています。今回は、この二つの運動の違いと、効率的に痩せて健康的な身体を作るための組み合わせ方、そして実践のヒントをご紹介します。
筋トレと有酸素運動、その違いとは?
まずは、それぞれの運動がどのようなものか、その違いを明確に理解することが重要です。
呼吸の有無ではなく、エネルギー源がカギ!
「有酸素運動は呼吸をしながら、無酸素運動は呼吸をせずに一気に行う」という認識は、残念ながら間違いです。どちらの運動も呼吸をすることに変わりはありません。酸素を必要とするのは筋肉であり、その違いは筋肉がエネルギーを発生させる際に酸素を必要とするかどうかにあります。
- 筋トレ(無酸素運動):
- 短い時間で大きな力を出す運動のカテゴリーに分類されます。
- 筋肉が酸素を必要とせずにエネルギーを発生させる運動です。
- 主に**「糖質」を燃やしてエネルギー**にします。
- 代表的な例として、ダンベル運動、腕立て伏せ、スクワットなどがあります。短距離走、跳躍、投てき競技、相撲やレスリングなども無酸素運動です。
- 効果: 筋肉が増強し筋力が上がることで、血流が良くなり酸素供給量が向上します。平常時のエネルギー消費が増え、基礎代謝が向上します(筋肉1kgにつき約50kcalの基礎代謝アップが見込まれる)。本気で正しい筋トレを行えば、女性でも1年間で5キロの筋肉増加が見込めるという研究データもあります。
- 有酸素運動:
- 筋肉が酸素を使ってエネルギーを発生させる運動です。
- 「脂肪」を燃やしてエネルギーを作り出します。
- 長時間続けられる軽~中程度の負荷の運動を指します。
- 代表的な例は水泳、ジョギング、サイクリング、縄跳び、ウォーキング、足踏み、踏み台昇降などです。
- 効果: 筋肉量増加の効果はほとんどありませんが、身体に溜まった糖質(グリコーゲン)や脂肪をエネルギー源にするため、体脂肪が燃焼し、痩せやすくなります。短期的な体脂肪燃焼を目指すダイエットに向いていると言えます。また、内臓脂肪も燃焼させるため、高血圧や動脈硬化の予防・改善にも効果があることが分かっています。
筋トレと有酸素運動を組み合わせるメリット
この二つの運動を組み合わせることで、以下のような相乗効果が期待できます。
- 脂肪燃焼効率が劇的に向上する
- 筋トレで基礎代謝が上がった状態で有酸素運動を行うことで、より効率的に脂肪を燃焼させることができます。
- ウォーキングのような有酸素運動は、単体では消費カロリーがそれほど多くないことがあります。例えば、体重50kgの人が30分間ウォーキングをしても約50kcalの消費に留まります。これを筋トレと組み合わせることで、効率的に大量の消費カロリーを稼ぐことができます。
- 健康的で美しい、メリハリのあるボディラインが作れる
- 体脂肪は体のどの部位も同じ割合で減っていくため、有酸素運動だけではボディラインの形成は難しいです。
- 筋トレで特定の部位の筋肉を鍛えることで、メリハリのあるバランスの取れた身体を作ることができます。
- 基礎代謝が上がると持久力も向上し、太りにくく痩せやすい身体になるため、リバウンドしにくく、健康で若々しい身体を保つことができます。
効果的な組み合わせ方と実践のヒント
では、具体的にどのように筋トレと有酸素運動を組み合わせれば良いのでしょうか。
ダイエット目的なら「筋トレ→有酸素運動」の順がおすすめ!
体重を減らして健康的な身体を作りたい場合は、「筋トレを先に行い、その後有酸素運動をする」順番が効果的です。
- 理由:
- 成長ホルモンの分泌促進: 筋トレを行うと成長ホルモンが分泌されます。このホルモンは筋肉や骨、皮膚を強くするだけでなく、脂肪燃焼を助ける作用があり、その効果は24~48時間持続すると言われています。
- 体温上昇による効率アップ: 脂肪燃焼効率は体温が上がると高まるため、筋トレで身体を温めておくことが効率アップに繋がります。
- ケガの予防: 筋トレを先に行うことで身体が動きやすくなり、ケガの回避にも繋がります。
- まず筋トレでしっかりカロリーを消費した後、すぐに有酸素運動を行うことで、短時間で大量の消費カロリーを稼ぐことが可能になります。
- 「有酸素運動→筋トレ」の場合:
- 体型維持や筋肉増強が目的であれば問題ありません。血流が増加して筋肉が温まり、効率良くトレーニングできます。
- ただし、筋トレは高負荷な運動です。有酸素運動を先に長時間行いエネルギー不足の状態だと、適切な負荷をかけられずケガのリスクが高まります。この順番で行う場合は、有酸素運動を軽めに抑えるよう注意し、運動に慣れていない人は避けるのが良いでしょう。
適切な頻度と時間配分
- 運動頻度:
- 筋トレ: 筋繊維が傷つき、修復される過程で筋肉が成長する「超回復」には24~72時間かかります。そのため、2~3日おきに行うのが良いとされています。
- 有酸素運動: 負荷が軽めなので毎日行っても問題ありません。ダイエット目的の場合は、毎日少しずつでも継続することで効果が持続し、基礎体力も向上します。
- 組み合わせる場合: 筋トレと有酸素運動を合わせて行う場合は、1~2日おきがおすすめです。一度に時間が取れない場合は、日によってメニューを分ける(例:筋トレ→有酸素運動→休息日→筋トレ…)のも良いでしょう。
- 目的別の時間配分: 筋トレと有酸素運動は、合わせて1時間以内で行うのが効果的です。
- ダイエット目的なら有酸素運動を多めに:
- 筋トレ10~20分、有酸素運動30分以内が効果的です。
- 「有酸素運動は20分以上やらないと脂肪は燃焼しない」と言われることがありますが、実際には運動直後から体脂肪は燃え始めています。連続30分がきつい場合は、朝10分、夜10分など短い時間でも継続することが重要です。
- 早く痩せたいからと長くやりすぎると、ストレスホルモン「コルチゾール」が過剰分泌され、代謝低下や免疫機能低下を招くことがあります。また、運動のしすぎは筋肉分解を促し、かえって筋肉量が落ちる可能性もあるため注意が必要です。
- 筋力アップやスタイル維持なら筋トレを多めに:
- ウォーミングアップとして10分程度の有酸素運動を行い、その後30~40分ほど筋トレをするのが効果的です。
- 筋トレは、胸、背中、お尻などの大きい筋肉を優先し、時間があれば引き締めたい部位も重点的に行うと良いでしょう。
- ただし、筋肉痛や疲労が残っている箇所は「超回復」が終わっていない証拠なので、その部位は休ませ、別の部位を鍛えるようにしてください。
- ダイエット目的なら有酸素運動を多めに:
運動前後のケアと水分補給
どんな運動でも、効果を最大限に引き出し、ケガなく続けるためには、適切なケアが不可欠です。
- 空腹時の運動はNG: エネルギー不足だと力を十分に発揮できず、効果が半減します。食後90分後がベストタイミングとされています。
- 準備運動(ウォーミングアップ): 運動の前に必ず5分程度の準備運動を行いましょう。手首足首回し、屈伸、伸脚などで身体を温め、筋肉をほぐしてケガを防ぎます。
- 整理運動(クールダウン・ストレッチ): 運動後もストレッチをして、収縮した筋肉をリラックスさせ、疲労回復を促しましょう。ふくらはぎやアキレス腱、お尻や胸などの大きい筋肉を伸ばすのがおすすめです。
- 水分補給: 運動する前後だけでなく、運動中もこまめに水分を摂ることを忘れないでください。汗をかいていない時でも水分は奪われています。
ダイエットにも健康維持にも運動は非常に重要です。一つの運動だけでは効果が出にくいと感じたら、ぜひ筋トレと有酸素運動の組み合わせを試してみてください。ただし、どんな運動も無理は禁物です。まずは「健康美ボディダンス」や「トランポリンダイエット」など、できる運動や興味がある運動から始め、運動習慣を身につけることが最も大切です。