MENU
Googleマップ
予約ページ LINE予約

エイジングケアの新常識!運動がもたらす健康と美の効果

目次

エイジングケアの新常識!運動がもたらす健康と美の効果

はじめに

運動をすれば若さが保たれ、長生きできる!その科学的な理由とは?

周りにいる若々しい人たちには、何か特別な秘訣があるのではないかと気になりませんか?

もちろん、化粧品や食べ物で肌の美しさや健康を保っている人もいますが、近年ではエイジングケアの一環として『運動』が欠かせないことがわかってきました。

今回は、運動が健康や美肌、エイジングケアに与える効果について、元プロボクサーである私が、実際のトレーニング経験と最新の研究を元にお話しします。

運動と骨の健康

骨密度とスクレロスチンの関係

骨密度は骨の強さを示す指標で、運動不足や無重力状態では急激に低下します。これは「スクレロスチン」というホルモンが増えるためです。スクレロスチンは骨の形成を抑制する働きがあります。

オステオカルシンの役割

運動によって骨に刺激を与えると、「オステオカルシン」というホルモンが分泌されます。オステオカルシンは骨を強くするだけでなく、免疫機能の向上や活性酸素の除去、認知機能の改善、血糖値上昇の抑制など、体全体に良い影響を与えます。

つま先着地トレーニングの効果

足のアーチ構造と体のバランス

つま先で着地することで、足のアーチ構造を活用し、体のバランスを良くします。これにより、骨に適切な刺激を与えることができます。

ふくらはぎの筋肉と美肌物質

つま先着地トレーニングはふくらはぎの筋肉も鍛えます。筋肉がつくことで、美肌物質「マイオネクチン」や炎症を抑える物質「マイオカイン」が分泌され、若々しさを保つ効果があります。

ジャンプ運動の重要性

骨粗しょう症予防のための運動

ジャンプ運動は骨に強い刺激を与えるため、骨粗しょう症の予防に効果的です。ウォーキングよりもジャンプする動作のほうが骨量を増やす効果が高いとされています。

ヒントン博士の研究結果

アメリカ・ミズーリ大学のヒントン博士の研究によると、週6時間以上のランニングをしている、または自転車に乗っている20~50歳代の男性の骨量を調査しました。

すると、骨量の少ない「骨粗しょう症予備軍」とされる人の割合が、ランニングをしている人では全体の19%だったのに対し、自転車に乗っている人では63%にものぼりました。

もちろん、何も運動をしていない人たちに比べれば、自転車に乗って健康維持を心がけている人たちのほうが骨量は多いのですが、ヒントン博士によれば、「自転車による運動は心肺機能を高め、メタボリックシンドロームの予防には優れた運動ですが、骨量を増やす運動にはなっていない」ということです。

では、どのような運動が骨量を増やすのか。

ヒントン博士が行った研究でも、骨粗鬆症予備軍の男性たちに一日30分、週3回のジャンプ運動を続けてもらったところ、骨量が増える結果となりました。

オステオカルシンには“火事場の馬鹿力”を生み出す効果も

ストレスとホルモン分泌の関係

人間が生命の危機を感じると、闘争力や逃走力が一時的にアップする「火事場の馬鹿力」と呼ばれる現象があります。

ある実験によれば、生命の危機に繋がるようなストレスを与えると、「つま先着地トレーニング」によっても分泌されるホルモン「オステオカルシン」の分泌量がアップし、これが「火事場の馬鹿力」を生んでいるという説があります。

また、人前に出て話をするセミナー講師や役者のような職業の方は、緊張のストレスからオステオカルシンが分泌されることがあるといいます。(※)

気合いを入れる時に自分の体を叩いたりするのは、骨を刺激してオステオカルシンを分泌させ、“火事場の馬鹿力”を呼び起こそうとしているのかもしれません。

また、俳優や講演など人前に出て話をする著名人が若々しく見えるのも、このオステオカルシンによるものでしょう。

※『コロンビア大学の研究チームの論文』より

運動と人間の生命力との深い関わり

人間の骨の構造を見ると、体にとって大切な脳や内臓を包み込むように骨が形作られています。外敵から身を守るために、運動によって骨に刺激を与えてオステオカルシンを分泌させて骨を形成し、同じ目的で筋肉を作り、その筋肉がマイオネクチンとマイオカインという炎症を修復する物質を出して体を修復します。

この意味で、運動とは人間が生命を維持するために不可欠なもののひとつです。

女性の骨の形成に関与する女性ホルモン「エストロゲン」にも注目!

女性には、オステオカルシンだけでなく、体を守り、修復するためのもう一つの武器があります。「骨芽細胞」と呼ばれる細胞が骨を形成するのを助け、骨を破壊する破骨細胞の働きを抑える「エストロゲン」という女性ホルモンです。

更年期の「エストロゲン」不足はイソフラボンで補おう

女性ホルモンである「エストロゲン」が減ると、骨の形成よりも破骨細胞の働きのほうが強くなり、骨密度が低下します。

多くの女性は更年期になるとエストロゲンを始めとする女性ホルモンの分泌量が減るため、骨密度が低下し、骨粗しょう症などになる可能性が高くなります。

その女性ホルモンのエストロゲンに近いものが、イソフラボンという物質です。

「植物性エストロゲン」とも言われるほど優れた栄養素であるイソフラボンは、主に大豆に多く含まれており、腸内環境を整え、栄養素の吸収も良くなるため、納豆や味噌などの発酵食品で摂るとより良いでしょう。

まとめ-骨に刺激を与える運動と、たんぱく質の摂取で美と健康のための相乗効果を!

女性の場合、特に更年期が近づいたら女性ホルモンである『エストロゲン』の補助食品として、イソフラボンを含むたんぱく質を毎日摂るように心がけましょう。

同時に、「つま先着地トレーニング」などの運動による骨の刺激でオステオカルシンを分泌させて、骨を鍛えると同時に免疫力を向上させ、さらに筋肉をつけることで、美肌効果のあるマイオネクチンや炎症を抑えるマイオカインの分泌を促してください。

骨と筋肉を鍛えることは、病気になりにくい体、そして美容と健康を保つことなのです。

運動を取り入れることで、若さを保ち、長生きするための科学的な理由が見えてきました。日々の生活に運動を取り入れて、健康で美しい体を手に入れましょう。

運動は、骨や筋肉を強化し、免疫力を向上させるだけでなく、美肌効果や認知機能の改善など、さまざまな健康効果をもたらします。特に、つま先着地トレーニングやジャンプ運動は、骨に強い刺激を与え、骨密度を高めるのに効果的です。

また、女性の場合は、エストロゲンの減少による骨密度の低下を防ぐために、イソフラボンを含む大豆製品を積極的に摂取することが重要です。これにより、骨の健康を維持し、エイジングケアに役立てることができます。

運動と適切な栄養摂取を組み合わせることで、病気になりにくい体を作り、美容と健康を保つことができます。ぜひ、日常生活に運動を取り入れて、若さと健康を手に入れましょう。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次