「あんなこと言わなければよかった…」「なぜ、あの人はあんな言い方しかできないんだ…」
夜、布団に入って目を閉じると、まるで再生ボタンを押したかのように、日中の嫌な出来事が頭の中を駆け巡る。理不尽な言葉、相手の無神経な態度、そしてそれにうまく対応できなかった自分への不甲斐なさ。考えれば考えるほど、心臓がドキドキし、怒りや悔しさで目が冴えてしまう…。
そんな「思い出しイライラ」で眠れない夜を過ごした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
こんにちは!大阪梅田でパーソナル加圧トレーニング&丹田スタジオ「Hearts227」を主宰している、パーソナルトレーナーの戸村能久です。私は日々、お客様の身体の悩みだけでなく、心のバランスを整えるお手伝いもしています。特に、ストレスや感情のコントロールは、健康的な身体づくりと切っても切れない関係にあると実感しています。
この記事を読んでいるあなたも、きっと同じような悩みを抱えているはずです。
- 過去の嫌な記憶がフラッシュバックして眠れない
- 怒りの感情をどう処理していいかわからない
- ストレスで常に心が緊張している
- もっと穏やかな心で毎日を過ごしたい
ご安心ください。その悩み、解決できます。実は、私たちの身体の中心、おへその下あたりにある「丹田(たんでん)」を意識することで、まるで心のスイッチを切り替えるように、怒りや不安をリセットすることが可能なのです。
この記事では、禅の教えにも通じる「丹田」の力を活用し、感情に振り回されないための具体的な方法を、プロのトレーナーである私の視点から、科学的な根拠と実践的なテクニックを交えて徹底的に解説します。
「もう、嫌な思い出に心を支配されたくない!」
そう強く願うあなたのために、今日から実践できる「心を鎮める丹田リセット術」の全てをお伝えします。この記事を読み終える頃には、あなたは感情の波を乗りこなし、穏やかな心で夜を迎えられる自分に出会えるはずです。

なぜ私たちは「思い出しイライラ」から逃れられないのか?
私たちは日々、仕事、人間関係、家庭など、様々な場面でストレスに晒されています。特に、相手からの予期せぬ言葉や態度によって、心に棘が刺さったように怒りが湧き上がることは珍しくありません。
その場でうまく言い返せたり、気持ちを切り替えられたりすれば良いのですが、多くの場合は、家に帰って一人になった時、特に入浴中や就寝前に、その出来事が鮮明に思い出され、怒りが再燃してしまいます。これを私は「感情の反芻(はんすう)思考」と呼んでいます。
怒りの正体は「自己防衛本能」と「脳の仕組み」にある
なぜ、私たちは何度も同じ嫌な記憶を思い出してしまうのでしょうか。それは、単にあなたの心が弱いからではありません。実は、これには人間の「自己防衛本能」と「脳の仕組み」が深く関わっています。
脳は「危険」を記憶し、未来に備えようとする
私たちの脳、特に感情を司る「扁桃体(へんとうたい)」は、生命の危機を回避するためのアラーム装置のような役割を持っています。理不尽な言葉や態度によって精神的なダメージを受けると、扁桃体はそれを「危険な出来事」として認識し、強く記憶に刻み込みます。
これは、「次に同じような危険に遭遇した際に、うまく対処できるように」という、生存本能に基づいた脳の働きなのです。つまり、「思い出しイライラ」は、脳があなたを守ろうとして、何度も危険信号を再生している状態と言えます。
さらに、夜は理性を司る「前頭前野」の働きが低下し、感情的な扁桃体が優位になりやすい時間帯です。そのため、日中は気にならなかったことでも、夜になるとネガティブな感情が増幅され、コントロールが効かなくなってしまうのです。
クライアントAさんのケース
私のスタジオに通う30代の女性、Aさんも同じ悩みを抱えていました。職場で上司から理不尽な叱責を受け、その日はなんとか堪えたものの、夜になると悔しさが込み上げ、一睡もできなかったそうです。
「私が悪かったんだろうか」「もっとうまく言い返せばよかった」と、頭の中で何度もシミュレーションを繰り返すうちに、怒りは増すばかり。翌日も寝不足とストレスで仕事に集中できず、悪循環に陥っていました。
Aさんのように、真面目で責任感の強い人ほど、この「感情の反芻思考」に陥りやすい傾向があります。
だからこそ、脳の仕組みを理解し、意図的に思考を断ち切る技術が必要
「思い出しイライラ」は、あなたを守るための脳の正常な反応です。しかし、それが過剰になれば、心身をすり減らす原因となってしまいます。
大切なのは、この脳の仕組みを理解した上で、「これは危険信号の再生なんだな」と客観的に捉え、意図的にその連鎖を断ち切るための技術を身につけることです。その最強の武器こそが、次に紹介する「丹田呼吸法」なのです。
怒りのピークを乗りこなす!即効性抜群の「丹田呼吸法」
「カチン!」ときた瞬間、怒りの感情が湧き上がるのは自然な反応です。問題は、その怒りを「頭に上げて」しまい、感情に思考を乗っ取られてしまうこと。禅の世界では、これを戒めています。
アンガーマネジメントでは、怒りのピークは最初の数秒間と言われています。このわずかな時間に、いかに冷静さを取り戻すかが、感情のコントロールの鍵を握ります。
怒りを鎮める鍵は「意識を丹田に下ろす」ことにある
怒りや興奮状態にある時、私たちの呼吸は浅く、速くなっています。これは交感神経が優位になり、身体が「闘争か逃走か」のモードに入っているサインです。この状態では、冷静な判断はできません。
この興奮状態を鎮め、心を落ち着かせる最も簡単で効果的な方法が、意識を身体の中心である「丹田」に向け、深くゆっくりとした呼吸をすることです。
丹田呼吸が副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる
「丹田」とは、おへそから指3〜4本分下にある、身体の重心であり、エネルギーが集まる場所とされています。東洋医学や武道、そして禅の世界では、古くからこの丹田が心身の安定の要であると考えられてきました。
丹田を意識して深く呼吸をすると、横隔膜が大きく上下し、その周辺に集中している「副交感神経」が刺激されます。副交感神経は、心身をリラックスさせ、心拍数を落ち着かせ、血圧を下げる働きがあります。
つまり、丹田呼吸法は、科学的にも、興奮状態(交感神経優位)からリラックス状態(副交感神経優位)へと、自律神経のバランスを意図的に切り替えることができる、非常に優れたテクニックなのです。
今すぐできる!丹田呼吸法の3ステップ
では、実際に丹田呼吸法をやってみましょう。立っていても、座っていても、どこでもできます。
- 姿勢を整え、意識を丹田へ
- 背筋を軽く伸ばし、肩の力を抜きます。椅子に座っている場合は、少し浅めに腰掛け、足の裏をしっかりと床につけましょう。
- 両手を下腹部(おへその下)にそっと当て、意識を「丹田」に集中させます。
- ゆっくりと息を「吐ききる」
- 口を少しすぼめて、体中の空気をすべて吐き出すイメージで、10〜15秒かけてゆっくりと息を吐ききります。
- この時、お腹がへこんでいくのを感じましょう。丹田に溜まったネガティブな感情も、息と一緒に出ていくイメージを持つとより効果的です。
- 自然に息を「吸い込む」
- 息を吐ききると、身体が自然に新しい空気を求めます。鼻からゆっくりと、5〜10秒かけて息を吸い込みます。
- 吸い込んだ新鮮な空気が、丹田まで届き、エネルギーで満たされていくのを感じましょう。この時、お腹が自然に膨らみます。
この2と3の呼吸を、まずは3〜5回繰り返してみてください。どうでしょうか?先ほどまでの心のザワつきが、少し和らいでいるのを感じませんか?
怒りの波が来たら、まず「丹田呼吸」。これが感情コントロールの第一歩
怒りを感じた時、相手に何かを言い返す前に、まずは心の中で「丹田、丹田」と唱え、この呼吸法を試してみてください。
たった数回の深呼吸が、あなたと感情の間に「間」を作り出し、冷静な判断を取り戻すための時間を与えてくれます。これが、感情に振り回されないための、最も重要で基本的なスキルです。
夜の「思い出しイライラ」を断ち切る、禅の智慧と身体アプローチ
丹田呼吸法は、その場で湧き上がった怒りに効果的ですが、夜中に襲ってくる「思い出しイライラ」のような、根深い思考のループには、もう一歩踏み込んだアプローチが必要です。
ここでは、禅の教えである「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」と、私たちトレーナーが重視する「身心一如(しんしんいちにょ)」の考え方に基づいた、具体的な解決策を提案します。
「今、ここ」への集中が、過去の怒りから心を解放する
「平常心是道」とは、「特別な境地を目指すのではなく、日々の当たり前の行いそのものが悟りへの道である」という禅の教えです。
夜中に過去の嫌な出来事を思い出して苦しんでいる時、あなたの心は「過去」に囚われています。その状態は、心が本来あるべき「今、ここ」から離れてしまっている状態、つまり平常心を失っている状態です。
この心の状態から抜け出す鍵は、意識を「過去の思考」から「現在の身体感覚」へとシフトさせることにあります。
丁寧な動作が「マインドフルネス」状態を作り出し、思考を止める
私たちの脳は、基本的に一度に一つのことしか集中できません。この性質を利用し、五感を使う「身体的な行動」に意識を集中させることで、頭の中のおしゃべり(思考のループ)を強制的に止めることができます。これを近年では「マインドフルネス」と呼びます。
例えば、お茶を淹れるという行為。
- お湯が沸く音に耳を澄ます(聴覚)
- 茶葉の香りを嗅ぐ(嗅覚)
- 湯呑の温かさを手に感じる(触覚)
- お茶の色を見る(視覚)
- ゆっくりと味わう(味覚)
このように、一つひとつの動作を、まるで初めて行うかのように丁寧に、五感をフル活用して行うことで、あなたの意識は完全に「今、お茶を淹れている」という行為に集中します。
この時、心と身体が一体となった「身心一如」の状態が生まれます。この状態では、過去の嫌な出来事や怒りの感情が入り込む隙間はありません。
トレーナー戸村が実践する「夜の鎮心ルーティン」
私自身も、一日の終わりには様々な思考が頭をよぎります。そんな時、意識的に行っているのが、以下の「鎮心(ちんしん)ルーティン」です。これは誰でも簡単に取り入れられます。
- 温かいハーブティーを淹れる
- 上記で説明したように、五感を使い、全神経を集中させて丁寧にお茶を淹れます。カモミールやラベンダーなど、リラックス効果のあるハーブがおすすめです。
- 足裏をマッサージする
- ゴルフボールやテニスボールを床に置き、足の裏でゆっくりと転がします。足裏には全身のツボが集中しており、「第二の心臓」とも呼ばれます。足裏からの心地よい刺激に意識を向けることで、思考が鎮まり、血行も促進されます。
- 軽いストレッチを行う
- 特に、股関節周りや肩甲骨周りをゆっくりと伸ばします。丹田のある下腹部にも意識を向け、呼吸と連動させながら行うのがポイントです。身体の緊張がほぐれると、不思議と心の緊張も解けていきます。
これらの行動は、どれも特別なものではありません。しかし、「心を込めて、丁寧に行う」という意識を持つだけで、それは心を整えるための最高の瞑想(メディテーション)に変わるのです。
日常の当たり前の行動こそが、心を整える最強のツールである
「思い出しイライラ」で眠れない夜は、無理に寝ようとせず、一度ベッドから出てみましょう。そして、温かい飲み物を淹れる、簡単なストレッチをするなど、何か一つ、日常的な行動を「これ以上ないくらい丁寧に」行ってみてください。
その行為に没頭している間、あなたの心は過去の呪縛から解放され、穏やかな「今」に戻ってくることができます。平常心とは、探して見つけるものではなく、日々の丁寧な暮らしの中にこそ存在するのです。
それでも消えない怒りへ。加圧トレーニングと丹田が生み出す「感情デトックス」
「呼吸法も試した。ルーティンもやってみた。でも、心の奥底にこびりついた怒りが消えない…」
慢性的なストレスや、過去の深いトラウマが原因となっている場合、表面的なテクニックだけでは感情を処理しきれないことがあります。そんな、より根深い怒りやストレスを抱える方のために、私が専門とする「加圧トレーニング」と「丹田」を組み合わせた、一歩進んだアプローチをご紹介します。
身体を動かし、成長ホルモンを分泌させることが、最強の感情デトックスになる
心と身体は繋がっています。心のモヤモヤは、身体を動かすことで物理的に発散させることができます。特に、私が指導する加圧トレーニングは、短時間で効率的に「成長ホルモン」を大量に分泌させることが最大の特徴です。
この成長ホルモンは、単に筋肉や骨を強くするだけでなく、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの生成を促し、精神を安定させ、多幸感をもたらす効果があることが科学的に証明されています。
加圧トレーニングが脳と身体に与えるポジティブな影響
加圧トレーニングとは、腕や脚の付け根を専用のベルトで適切に締め、血流を制限した状態で行うトレーニングです。これにより、軽い負荷でも、重い負荷のトレーニングを行った時と同じような効果が得られます。
- 成長ホルモンの大量分泌:血流が制限されると、脳は「非常にきつい運動をしている」と錯覚し、通常のトレーニングの何倍もの成長ホルモンを分泌します。このホルモンが、心身の回復を促し、ストレス物質を減少させます。
- 血行促進と疲労回復:トレーニング後にベルトを外すと、制限されていた血流が一気に解放され、身体の隅々まで新鮮な血液が行き渡ります。これにより、溜まっていた疲労物質や老廃物が洗い流され、身体がスッキリと軽くなります。
- 達成感と自己肯定感の向上:短時間で高い効果が得られるため、「できた!」という達成感を味わいやすく、それが自信に繋がります。身体が変わる実感は、自己肯定感を高め、精神的な強さを育みます。
つまり、加圧トレーニングは、身体を鍛えるだけでなく、ホルモンバランスや自律神経を整え、脳内からポジティブな状態を作り出す、究極の「感情デトックス」メソッドなのです。
Hearts227の「丹田加圧トレーニング」
私のスタジオ「Hearts227」では、この加圧トレーニングに、これまでお話ししてきた「丹田」への意識を組み合わせた独自のプログラムを提供しています。
トレーニングの全ての動作において、常に丹田を意識し、呼吸と動きを連動させます。例えば、スクワットをする際も、ただ膝を曲げ伸ばしするのではなく、「丹田から力を生み出し、丹田に力を戻す」という意識で行います。
これにより、身体の軸が安定し、トレーニング効果が最大化されるだけでなく、身体を動かしながら心を整える「動く瞑想(ムービング・メディテーション)」の状態を作り出すことができます。
トレーニングを終えたお客様からは、
- 「身体だけでなく、頭の中もスッキリした」
- 「長年悩んでいた肩こりと一緒に、心の重荷も取れた気がする」
- 「ここに来ると、嫌なことを忘れられる」
といった、精神的な変化に関する喜びの声を数多くいただきます。これは、身体的なアプローチによって、心のデトックスが成功した何よりの証拠です。
身体を変えれば、心も変わる。根深い怒りは、身体からアプローチして手放そう
もし、あなたが長年抱えている怒りやストレスから本気で解放されたいと願うなら、思考だけで解決しようとするのをやめ、一度「身体」にアプローチしてみてください。
身体を動かし、汗を流し、成長ホルモンを分泌させる。この原始的とも言える行為こそが、現代社会の複雑なストレスを解消し、揺るぎない平常心を手に入れるための、最も確実でパワフルな方法なのです。
まとめ:感情の波を乗りこなし、穏やかな自分を取り戻すために
今回は、「思い出しイライラ」で眠れない夜に、心を鎮めるための具体的な方法を、禅の智慧と身体科学の両面から解説してきました。
最後に、この記事の要点を振り返りましょう。
- 怒りの正体を理解する:「思い出しイライラ」は、あなたを守ろうとする脳の自己防衛本能。自分を責める必要はありません。
- 瞬間的な怒りは「丹田呼吸法」で鎮める:怒りを感じたら、まず深く呼吸をし、意識を丹田に下ろすことで、冷静さを取り戻せます。
- 夜の反芻思考は「丁寧な行動」で断ち切る:お茶を淹れる、ストレッチをするなど、五感を使って「今、ここ」に集中することで、過去への執着から解放されます。
- 根深い怒りは「身体からのアプローチ」でデトックスする:加圧トレーニングなどで身体を動かし、成長ホルモンを分泌させることが、最強の感情デトックスになります。
怒りという感情は、決して悪いものではありません。それは、あなたの心が「何か」に反応しているサインであり、自分を深く知るためのきっかけにもなります。
大切なのは、その感情に飲み込まれ、支配されてしまうのではなく、サーファーが波を乗りこなすように、感情の波と上手に向き合う技術を身につけることです。
今回ご紹介した「丹田リセット術」は、そのための強力なツールです。今日から、あなたの生活に少しずつ取り入れてみてください。
最初はうまくいかなくても、焦る必要はありません。何度も繰り返すうちに、あなたの心と身体は、感情の波を乗りこなすコツを掴んでいくはずです。
もう、あなたは感情の奴隷ではありません。感情の主人です。
この記事が、あなたが穏やかな心を取り戻し、毎晩ぐっすりと眠れるようになるための一助となれば、トレーナーとしてこれ以上の喜びはありません。
パーソナル加圧トレーニング&丹田(たんでん)波動整体スタジオHearts227-ハーツニニナナ-大阪梅田店
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■体験トレーニング5000円 → Instagram、公式LINE登録で3000円
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[Trainer’s Guide] Can’t Sleep from “Replay Anger”? Master the “Tanden Reset” to Calm Your Mind
“I shouldn’t have said that…” “Why do they always have to speak that way?”
The moment you get into bed and close your eyes, it’s as if a play button is pressed, and the unpleasant events of the day start replaying in your mind. Unreasonable words, someone’s thoughtless behavior, and your own frustration at not handling it better. The more you think, the more your heart pounds, and your eyes snap wide open with anger and regret.
Have you ever spent a sleepless night trapped in this cycle of “replay anger”?
Hello! I’m Yoshihisa Tomura, a personal trainer and the founder of “Hearts227,” a personal Kaatsu training and Tanden studio in Umeda, Osaka. In my daily work, I help clients not only with their physical concerns but also with balancing their mental and emotional well-being. I’ve come to realize that managing stress and emotions is inextricably linked to building a healthy body.
If you’re reading this, you’re likely struggling with similar issues:
- Flashbacks of bad memories keep you awake at night.
- You don’t know how to process your feelings of anger.
- You feel constantly tense due to stress.
- You wish you could live each day with a calmer mind.
Rest assured, there is a solution. By focusing on a specific point in your body called the “Tanden”—located just below your navel—you can learn to reset feelings of anger and anxiety, much like flipping a switch in your mind.
In this article, I will provide a thorough explanation of how to harness the power of the Tanden, a concept that also resonates with Zen teachings, to stop being controlled by your emotions. I will share this from my professional perspective as a trainer, combining scientific evidence with practical techniques.
For everyone who strongly feels, “I don’t want to be ruled by bad memories anymore!”—I will teach you everything you need to know about the “Tanden Reset Method” to calm your mind, which you can start practicing today. By the time you finish this article, you will have discovered how to navigate the waves of your emotions and welcome the night with a peaceful heart.
Why Can’t We Escape “Replay Anger”?
Every day, we are exposed to stress from various sources: work, relationships, family, and more. It’s especially common to feel a sting of anger, like a thorn in your heart, from someone’s unexpected words or actions.
It would be great if we could immediately retort or shift our mood, but often, the anger resurfaces when we’re alone at home, especially in the bath or just before sleep. I call this phenomenon “Emotional Rumination.”
Point: The True Nature of Anger Lies in Our “Self-Defense Instinct” and “Brain Mechanics”
Why do we repeatedly recall the same unpleasant memories? It’s not because you are mentally weak. In fact, it’s deeply connected to our human “self-defense instinct” and the way our brains are wired.
Reason: The Brain Remembers “Danger” to Prepare for the Future
Our brain, particularly the “amygdala” which governs emotions, acts like an alarm system to avoid threats to our survival. When we experience psychological damage from unfair words or actions, the amygdala recognizes it as a “dangerous event” and embeds it strongly in our memory.
This is a function of our survival instinct, designed to help us “handle similar dangers better next time.” In other words, “replay anger” is your brain’s way of trying to protect you by replaying danger signals over and over.
Furthermore, at night, the function of the “prefrontal cortex,” which controls reason, tends to decline, allowing the emotional amygdala to become more dominant. This is why things that didn’t bother you during the day can feel amplified and uncontrollable at night.
Example: The Case of My Client, Ms. A
Ms. A, a woman in her 30s who comes to my studio, had this exact problem. She was unfairly reprimanded by her boss at work. Although she managed to endure it at the moment, the feeling of injustice overwhelmed her at night, and she couldn’t sleep at all.
She found herself trapped in a loop, repeatedly asking herself, “Was it my fault?” and “I should have said something better.” This only intensified her anger. The next day, she couldn’t concentrate at work due to lack of sleep and stress, falling into a vicious cycle.
People like Ms. A, who are serious and have a strong sense of responsibility, are particularly prone to this “emotional rumination.”
Point: That’s Why You Need to Understand Your Brain and Learn to Intentionally Break the Cycle
“Replay anger” is a normal brain response designed to protect you. However, when it becomes excessive, it can wear down your mind and body.
The key is to understand this brain mechanism, objectively recognize it as “a replay of a danger signal,” and acquire the skills to intentionally break this chain of thought. The most powerful weapon for this is the “Tanden Breathing Method,” which I will introduce next.
Ride the Peak of Anger! The Instantly Effective “Tanden Breathing Method”
It’s a natural reaction to feel a surge of anger when something provokes you. The problem arises when you let that anger “go to your head,” allowing your thoughts to be hijacked by emotion. This is something that is cautioned against in the world of Zen.
In anger management, the peak of anger is said to last only a few seconds. How you regain your composure in this brief window is the key to emotional control.
Point: The Key to Calming Anger is to “Lower Your Awareness to the Tanden”
When we are angry or excited, our breathing becomes shallow and rapid. This is a sign that the sympathetic nervous system is dominant, and the body is in “fight or flight” mode. In this state, calm judgment is impossible.
The simplest and most effective way to calm this state of excitement and soothe your mind is to direct your awareness to the center of your body, the “Tanden,” and engage in deep, slow breathing.
Reason: Tanden Breathing Activates the Parasympathetic Nervous System, Relaxing Mind and Body
The “Tanden” is considered the body’s center of gravity and a place where energy gathers, located about three to four finger-widths below the navel. In Eastern medicine, martial arts, and Zen, the Tanden has long been regarded as the cornerstone of mental and physical stability.
When you breathe deeply while focusing on the Tanden, your diaphragm moves significantly, stimulating the “parasympathetic nervous system,” which is concentrated in that area. The parasympathetic nervous system works to relax the mind and body, calm the heart rate, and lower blood pressure.
In scientific terms, Tanden breathing is a superior technique that allows you to intentionally switch your autonomic nervous system from a state of excitement (sympathetic dominant) to a state of relaxation (parasympathetic dominant).
Example: Try It Now! 3 Steps to Tanden Breathing
Let’s try the Tanden breathing method. You can do it anywhere, standing or sitting.
- Align Your Posture and Focus on the Tanden
- Gently straighten your spine and relax your shoulders. If you’re sitting in a chair, sit slightly forward and plant your feet firmly on the floor.
- Softly place your hands on your lower abdomen (below the navel) and concentrate your awareness on the “Tanden.”
- Slowly “Exhale” Completely
- Slightly purse your lips and, with the image of expelling all the air from your body, slowly exhale over 10 to 15 seconds.
- Feel your abdomen contracting. It’s even more effective if you imagine any negative feelings stored in your Tanden leaving with your breath.
- Naturally “Inhale”
- Once you’ve fully exhaled, your body will naturally crave fresh air. Slowly inhale through your nose for 5 to 10 seconds.
- Feel the fresh air reaching your Tanden, filling it with energy. Your abdomen will naturally expand.
Repeat this cycle of exhaling and inhaling 3 to 5 times. How do you feel? Do you notice the turmoil in your mind has subsided a little?
Point: When a Wave of Anger Hits, First, “Tanden Breathing.” This is the First Step to Emotional Control.
The next time you feel angry, before you say anything back, try chanting “Tanden, Tanden” in your mind and practice this breathing method.
Just a few deep breaths will create a “space” between you and your emotions, giving you the time needed to regain your composure. This is the most crucial and fundamental skill for not being swayed by your emotions.
Breaking the Cycle of Nighttime “Replay Anger” with Zen Wisdom and a Physical Approach
While Tanden breathing is effective for immediate anger, the deep-seated thought loops of nighttime “replay anger” require a more profound approach.
Here, I propose a concrete solution based on the Zen teaching “Byōjōshin koredō” (The ordinary mind is the way) and the principle we trainers emphasize, “Shinshin Ichinyo” (Mind and body are one).